契約を締結しようとする際、契約書の審査を法務部に依頼することが多いと思います。 法務部で審査を終えた契約書を見ると、いくつかコメントが入っていることがあります。 その中に、「期間は実務に照らして貴部門でご判断ください」と…
Tokin Legal Translation Office – Blog
契約を締結しようとする際、契約書の審査を法務部に依頼することが多いと思います。 法務部で審査を終えた契約書を見ると、いくつかコメントが入っていることがあります。 その中に、「期間は実務に照らして貴部門でご判断ください」と…
読者の皆様はこれらの言葉の違いがお分かりでしょうか。 これらは、分かってしまえば簡単なことで、契約書などの法律文書を読むときに非常に役立ちます。 まず、「及び」と「並びに」です。 具体例から入ります。 「私は、りんご及び…
「推定する」と「みなす」は、混同して使われやすい言葉です。 「推定する」というのは、本当はそうではないけれども、とりあえずそのように扱っておいて、相手方の反証があったときには、その扱いをやめて、相手方の反証どおりに扱うこ…
自社で雛形を用意しておくことのメリットは何でしょうか。 それは、自社にとって都合のよい土俵、つまりホームで戦うことができるということです。 自社で用意する雛形の内容を誰よりもよく知っているのは自社です。 その特性を最大限…
現在多くのクラウドベースのシステムが導入されつつあります。 法務分野でも契約書簡易審査、管理等、これから益々発展していくことが期待される分野でもあります。 しかし、企業においてクラウドベースのシステムを導入するに際しては…
契約書を作成することを考えたとき、わざわざ内容を法務に審査をしてもらって、相手方と何度も交渉をして、いざ代表者の方に捺印や署名をしてもらおうとすれば、決裁手続があって、と、契約締結までにはたくさんのハードルがあります。 …
いざ契約、というときになって、相手方から「印紙はどうしましょう」と相談されることがあるかもしれません。 相談された場合は、法務部や経理部に問い合わせることになるかと思います。 印紙税は、一定の種類の書面を作成したことで、…
契約の成立を証する書面である契約書をはじめ、裁判では文書の成立が争われた場合、その成立の真正を立証する必要があります。 これを規定するのは民事訴訟法228条です。 民事訴訟法(文書の成立)第二百二十八条 文書は、その成立…
契約書は契約という法律行為を証する書面であることは前回の記事で書きました。 ところで、契約と法律の違いは、法務部門の方であれば当然のことですが、そうでない方々にとっては、どういう関係にあるのか分りにくいこともあるのではな…
ここでは「業務委託契約」を例に挙げます。 「業務委託契約」と「業務委託契約書」という言葉は混同して使われがちです。 しかし、厳密にはこの2つは異なります。 「契約」は、当事者の意思が合致する法律行為です。 「契約書」は、…